
カルディア人が占う事柄が国家のトップレベルの事柄だったのに対しギリシャ文明でやっと個人が占星学の対象となるようになりました。バビロニアから離れてギリシャまで国家から個人までの自分探しの旅に出ませんか?
西洋占星術が教えてくれた青春の光と影!
国家的な事柄の重要性はいつの時代にも変わらず毎日の生活に影響を及ぼしてきます。でも個の時代である現在だと自分はいったいなんのために存在するの?何をすれば自分らしい人生をおくれるの?とか。恋愛中の彼の気持ちが気になるなどの個人を中心とした事柄に関心事が移ってきました。
今の西洋占星術で国家の情勢を見て欲しいと占い師に鑑定依頼する人は少ないと思いますしその必要性についてもどうなのかよくわかりません。
だいたいこういう事柄を読むことが出来る占星術師っているのでしょうか?
タロットカード占いは恋愛の悩みが多いわけですし九星気学による開運方位学なら金運です。
だから今の西洋占星術では個人の悩みが中心なんです。恋愛運にしても仕事運にしても金運・・・すべて個人的な関心事ですね。でも個人的な事柄を超えて個人が影響力を及ぼせる事柄なんて少ないと思いますし・・・
占星学の成立したのはバビロニア帝国の頃だといわれています。カルディア人が天の動きが地に及ぼす影響を鋭い視点で観察しそれを記録化したのが占星学でした。
そしてペルシャによりバビロニア帝国が滅ぼされました。その後ペルシャ、ギリシャ、エジプト一帯がアレクサンドロス大王により支配されました。そういう経緯がありバビロニア発祥の占星学がギリシャ文明と結びついたわけです。
そこでギリシャ神話の登場となります。ギリシャ人は占星学とギリシャ神話を関係づけることによって占星学が初めて個人を占うものになったんです。これが現在の占星学の基礎となるものなのです。
バビロニア発祥の占星学と異なる大きな点としてはギリシャ人が出生したときに東の地平線を上昇してくる星座に注目して今の占星学の系譜を作り上げたわけです。
ホロスコープの語源

ホロスコープの語源はギリシャ語のホロスコポスからきているということですがこのホロスコポスの意味は時の見張り番なんです。
時の何を見張っているのかが知りたいですね。見張っているものは実は昇ってくるものなのです。
この昇ってくるものを見るのがホロスコポスの役目なんです。
現在の西洋占星術の基本的な概念はギリシャからということになりますね。
たとえばギリシャ人の占星学者で天文学者のピッパルコスが発見した地球の歳差運動による春分点のずれですが1年で50秒ずれてゆき約25,800年で黄道を一周するわけです。毎年春分点をおひつじ座の0度と決めたのもピッパルコスの大きな功績でもあります。
では実際の春分点はどうかというと占星学の春分点とはかなりずれきています。
インド占星学ではこういった歳差運動を考慮していません、恒星にポイントを置いているために西洋占星術とは星座の位置がずれてきています。
いかがでしたか?
占星学といってもその歴史をたどればいろいろなことが見えてきます。こういう知識も占星学を学ぶ楽しみのひとつですね。
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