
はじめてのタロットカードなどの入門書を読むとほとんど大アルカナと小アルカナでは大アルカナが重要だという解説があります。タロットの歴史からすればそうなのですが読み手からみると案外わかりづらいのもこのタロットのアルカナの違いでしょう。
小アルカナを大アルカナのようにリーディングしてもいいの?
基本的にはNGです。ただタロットカード占いはインスピレーションがもっとも大切なので読めるのなら小アルカナを大アルカナのように読んでも当たります。アドバイスカードにも十分なりますので心配は無用でしょう。占い師的には大アルカナと小アルカナを分けるべきですしそういう理論構成にはなっています。
とはいえ臨機応変ではありますが・・・なにしろ形のない世界なので結果的に当たっていればいいんです。だからといっても推奨できる方法でもないんですね。小アルカナで慣れているのならイメージも小さめになってしまいます。心に響かないわけです。だから相当に見当違いなリーディングになってしまうことも多いのでしょう。
理論構成を詰めて考えれば大アルカナの愚者と小アルカナでの始まりをあらわすすべてのカードとはリーディングに違いが出てこなければならないのですが知りたい事柄がそれほど細かくは分かれていません。
結局どう読んでも結果は同じになることも多いしあまりにも細かい事柄まで知りたいと思っても実際はそれほど細かく分析してリーディングしたいことを分解しているわけでもありません。
うまく行く!うまくゆかない!好き嫌い!好き嫌い好き!そんなレベルの質問をタロットに投げかけても大アルカナでも小アルカナでも答えは変わりません。むしろ大アルカナなら好きで小アルカナなら嫌いとリーディングするほうが不自然でしょう。
大アルカナと小アルカナの比重を考えていますか?
タロット教則本的には頭では理解しているはずです。でも知りたいことはそれほど細かくないわけですしたとえばあの人の気持ちという気持ちに関係する事柄でも大アルカナではふたりの世界が始まると読めても小アルカナだと大きく考えなくてもあの人から手紙が来るか?などの日常的なラインを辿ってゆけばあの人の気持ちは愛情がある!とリーディングしてゆくわけです。
知りたい事柄の答えは別の形でいろいろなところに散らばっているのが本当のところでしょう。それをタロット理論で融通の効かないリーディングをすれば知りたい事柄とはおよそかけ離れた答えが返ってきます。
とはいえある程度心の中で大アルカナと小アルカナの重さを分けることができるのならあの人の気持ちがちょっぴりあるのかかなりあるのかの違いは出てきそうです。
これも理論の問題なのでそのまま当てはめるとかなりの確率で外れます。インスピレーションに無意識の家でブレーキをかけてしまうからなのでしょう。
いかがでしたか?たしかに大アルカナと小アルカナを区別する実益はありそうです。もっとも実益として受けられるためには質問がキチッと整理されていて本質が理解できているという条件は絶対に必要なんですね。
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