
読書感想文は書き出しで決まるといわれていますがあまり感動することもなさそうです。所詮他人が感じた感想なので感激しているのは読書感想文を書いた本人だけなのかもしれません。
読書感想文がパターン化する謎!
感じたままを表現すればそれで立派な読書感想文になりそうですが意外と他人の目線とか評価を気にしている人も多いようです。エントリーシートの書き方とは違ってペナルティーがないんですけど・・・なんだか不思議な感じがします。
就職や転職でのエントリーシートの書き方は減点されないためのリスクヘッジの意味があるようです。就職面談でも当社は個性的な人材を求めています!などの求人募集の案内をみて真に受ける人も少ないのも現実ですし・・・
今までの経歴が世界一周自転車の旅では入社できないわけですしバックパッカーで世界をまわったのならそこで得られた経験の中から求人先企業の求める戦力になりそうな個性を演出できなければなりません。
楽しかったこともあるし悲しかったこともあったけど世界を知って本当によかった!というのは真実なのかもしれません。でも採用する側からみればこの人なにができるの?まさか遊んでいただけじゃないよね!という疑いの目を向けられかねません。
そのリスクをできるだけ少なくするためにパターン化された文案が必要になるようです。5パターンもあれば応募先企業によって表現を多少入れ替えても使い回しができますしそれに採用に受からなくてもパターンの使い間違えですませられますからね。
リスクが高いものについては冒険はせずに安全地帯で攻めてゆきたいところなのでしょう。そのための就職活動用の文案集ですから・・・
読書感想文にリスクってあるの?
感想なので感じたままでいいはずです。受け狙いで書く必要はないわけですから。とはいえ読書感想文コンクールなどに出せば評価が高ければご褒美がもらえることもありそうです。趣味と実益を兼ねた簡単なアルバイトのようなものなのでしょう。
その本を読んで楽しかったのならどんなところが気に入ったかとか全体的に読みづらかったんだったらその理由を簡単に書けばいいわけです。だからノーリスクということになります。その点で就職活動用の文案集とは意味合いが違うのでしょう。とくに書き出しで受け狙いを考えているのなら文章の構成をパターン化しなければならないという読書感想文のセオリーがあるようです。でも所詮実体験ではなく読書の感想文ですから微妙に違和感が感じられます。
いかがでしたか?パターン化しなくてもいい領域までパターン化すると発想力は極限まで落ちてしまいそうです。そんな読書感想武なら要らないですよね。
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