
選ぶとか選ばれるなどの事柄と選択の問題は別なようでもあり微妙なのですがそれでもすべてを選択権で考える勘違いが多いのもごく一般的なのかもしれません。選ぶのはわたしなら選べないのはあなた!という構造になっているのでしょうね。
選択を間違えると運命が暗転するかも!
選ばれたいわたしは選択されたい立場ですし選べないあなたは優柔不断なのか恋愛を重視していない風変わりな性格なのかもしれません。ここでは選択する立場と選択される立場があるということなのですがこういう感覚は恋愛に悩むからこそ深く心に入り込んでくる感情なのでしょうね。
一応分けて考えたいんですがビジネス書では選択をきわめて重視している本があります。その選択があなたの会社を潰す!などがそういう系の本なのでしょう。ベストセラーになっているので読んでいる人はビジネスマンでしかも男性だったりもします。会社経営者向けのメッセージとして日々選択の厳しいビジネス社会を勝ち残るには正しい選択を常に下さなければならないという決断力とのセットでの内容だったりもします。
では毎日その場その場で大切な選択を下さなければならないかというとまったく逆のビジネス書もあるわけです。できるだけ選択しないように工夫することが大切だということなのでしょう。たとえば毎日着てゆく服を考えるのも選択になります。どれかに決定しなければなにも始まらないからなのでしょう。その洋服の選択を大切な事柄に影響しないように毎日同じ感じの服にしてしまうとか・・・まるでスティーブ・ジョブズのようですね。多くのプロフェッショナル経営者が出来るだけ選択する数を減らすように努力しなければただの夢想家だとかダメ経営者になってしまうという警鐘を鳴らしています。
とはいえ常に選択を迫られた状況にあると自分を追い込むのも危機感が大切だという経営哲学が背景にあるからなのでしょう。
なぜ選択力などに人気があるのか?
おそらく生真面目な優等生的な会社員が多いからなのかもしれません。些細な事柄でも選択力の練習だと思ってアレかコレ!的な物の見方をするわけです。でも選ぶことの重要性は解説していても選ばれることまでは関係ないという立場がビジネス書の普通のパターンなのでしょう。努力はいずれかならず報われるという発想だと思います。
むしろ恋愛関係のほうが健全なのかもしれません。選ぶことオンリーではなく選ばれないかもしれない不安が存在するのを素直に認めているからではありますが。いつでも世の中は自分で決断するというのも正しいようでなんとなく・・・選ばれなかったリスクは考えないというのも不自然ではありますね。選ぶことと選ばれることのバランスが保てないような思想はあまり実用的ではないのかもしれません。
いかがでしたか?世の中なんでも選択力の問題だというのも極端な考え方ですがそれが常識だというビジネスの世界も普通の人からみればなんとなく不思議な世界なのかもしれませんね。
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