
トレンドになってから一般に定着するまで10年はかかるといわれています。コールドリーディングもそういうひとつなのでしょう。トレンドから外れた今の時代にやっと批判的占いサイトではコールドリーディングをよくとりあげるようになっています。でも・・・
宴会芸ならいい心理学的話術コールドリーディング
心理学的話術コールドリーディングの場合は基本的にはみんなを楽しませるための宴会芸だと思っています。もっとも怪しげな商品を販売する霊感商法などでも使われているらしいともいわれていますが・・・霊感商法とか悪徳詐欺商法の場合はそれ以外の部分がメインテクニックなのでしょう。
悪用厳禁ということになっているのがコールドリーディングのキャッチコピーですが悪用したくてもほとんどうまくゆかないのが普通の場合ですね。
心理学っていうのがもともと怪しい光を放っています。営業トークとしてマスターすれば値引きの圧力からも逃れられるし爆発的に成約率が高くなるなどのまるで砂漠の蜃気楼のような夢をみて月末の営業実績で突然現世に戻されて地獄のセールストレーニングが待っていたりもします。
占い師の話術はすべてコールドリーディングだという勘違い人間の運気の悪さ
成功した心理話法の例としてあなたの部屋にある・・・あの赤い・・・
そうなんですよね。あの棚を赤にしたのがよくなかったかも!
まるで最近赤い色の棚を買ったことを霊感か超能力で当てたかのような錯覚に陥るとか・・・人間そこまで素朴でもないんですけど!
とはいえコールドリーディングのような心理学的話術に人気があるのは誰でも他人をコントロールしたいという欲求があるからなのかもしれません。だから売れない占い師もきっとコールドリーディングのような誘導話術を駆使しているような錯覚を受けたりもするようです。話術やで未来はわからないんですが・・・
話術を楽しみたいのか不安な未来を知りたいのか最初にはっきりしておかなければ軸がぶれることになりそうです。なぜなら現在の情報をいかに上手に相手から引き出してもその相手から未来情報は引き出せません。最初からもってるのなら悩まないからなのでしょう。で・・・結果は話術が決める?そんなアホな!
占い師は占い専門でなければ将来性が消えてしまう
なにか身近な品物をいかにも当てたように感じさせても最初からあなたの悩みは知っていました!と誘導してもその答えはさっぱりわからないものなのでしょう。誘導の天才でも相手が持ってもいない未来の結果は誘導からは引き出せません。占い師が実績を上げたくて心理話術にはまってしまうのは残念なことですが自分で未来の芽を摘んでしまうことと同じですね。
集めた情報からわかる将来や未来なら情報集めに頑張らなければなりません。データ解析の専門家になりたければ商品開発のお仕事のほうに方向転換すればいいのにね!などと心配してしまいます。
占いと情報分析では目的が違うのでしょう。情報を分析して導き出されるのは仮説です。仮説は検証されてはじめて正しいか間違っているかがはっきりしてきます。つまり現時点ではあくまでも仮説なんです。それよりも少ない情報量を心理話術で引き出したところで仮説なんて立ちませんね。
かなりの精度で当たる仮説があるのなら占わないことも大切でしょう。ですが自信が持てないような怪しげな仮説しか立ちそうもないのなら発想を切り替えて決断のステージに進むべきでしょう。そしてそれが占いというものです。100%近く当たった占いだといわれても一般的なので再現性があるかどうかはわかりません。それでも占ってみるのは有効な手段だと思います。
後で修正が効かないから占いはいけないという科学信奉者がいますが科学的仮説でも社会学のような領域なので条件が変われば再現性はなくなってしまいます。そして条件はいつでも同じではないわけです。たしかにどこかの段階に間違いがあったから失敗したという失敗事例は記録できるかもしれません。ですがこれから先の選択に活きるかというと無駄な努力なのでしょう。
自信のない占い師ほど相手の言葉から未来を読もうとするらしいんですがこれも無理があるし無駄な努力なのでしょう。それよりも信じている占いの哲理で判断したほうたいいと思います。それが怖いのならもう占い師向きな性格ではなさそうです。占っていながらその占いの根拠を相手から話術で引き出した断片情報で知的に探ろうとするわけですから・・・
その時点で占い師自身占いは信じられないという信念が強化されてゆきます。そしていつでも現状後追いの思考の罠にはまってゆきそうです。自分の占いが信じられなくて誘導した会話の情報から結果を組み立てるようになったらそれは占い師としては終わっているのかもしれません。
いかがでしたか?心理学であっても他の科学であっても人間の未来や行動の結果はわからないものです。わからないのにわかったつもりになるのは非常に危険な心理状態ですね。
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